お灸で免疫力アップ

 「お灸で免疫力をアップする」ということは古くから経験によって知られていましたが、それを科学的に証明したのは原志免太郎というお医者さんで、約90年前に論文が発表されました。

 

 その論文は当時流行していた「結核」に対する研究で、お灸により多くの患者が救われました。しかし同時期に即効性・使用性に優れた「抗生物質」が発達したため、お灸は次第に忘れられていきました。

 

 しかし現在の科学力で調べ直したところ、お灸によって免疫反応に重要な役割を持つ「CD4陽性T細胞」という細胞数の増加が確認され、お灸に「免疫力を上げる」効果があることがわかってきたのです。

 

 現在流行している新型コロナウイルスについてですが、もし感染した場合も抗ウイルス薬が存在しない(体内のウイルスを殺せない)ため、治るか重症化するかは個人の体質(免疫力)に依るという状況です。

  

 そこで自己防衛の一つとして見直されているのが、「お灸で免疫力を上げる」方法です。免疫力を上げることは重症化を防ぐために、何より感染症にかかりにくくするために重要と言われています。

 

 免疫力を上げる方法が色々ささやかれていますが、お灸は科学的に信頼できる方法であることを知って頂けると嬉しいです。

 

 鍼灸師であれば一定レベルの知識と技量を持っていますので、興味のある方はお近くの鍼灸院でご相談ください。また、他人にお灸をするのは資格が必要ですが、セルフケアは市販のお灸でも可能です。

 

 

 当院で行っている透熱灸は伝統的な灸法で、より効果的です。火傷の心配もありません。