お灸で免疫力アップ(再掲)

 以前アップした内容に、補足したものになります。

 

 「お灸で免疫力をアップする」という言葉は、鍼灸師の間では当たり前のように言われてきました。経験によってお灸にそのような効果があることを知っていたのですね。

 それを科学的に証明したのは原志免太郎という医者で、原先生は約90年前にお灸についての論文を発表しました。

 

 これは当時流行していた「結核」に対するお灸の効果を研究したもので、お灸により多くの患者が救われました。しかしその後、抗生物質などが発達したためお灸のことは次第に忘れられていきました。(原先生はご自分にお灸を続け、104歳まで現役だったそうです。)

 

 しかし結核は、現代でもアフリカの一部で流行しており、さらに耐性菌やAIDSの合併、さらに貧困により医療が受けられないなどの理由で多くの人が苦しんでいます。

 

 「モクサアフリカ」はイギリスの鍼灸師たちが創立したチャリティー団体で、原先生の論文をもとにアフリカの結核患者を日本式のお灸で治療しました。

 モクサアフリカによると、まずお灸をした場合に結核の感染力の低下が認められました。さらに、免疫反応に重要な役割を持つ「CD4陽性T細胞」の数の増加も確認されたそうです。 これらについては2016年に発表され、現在は臨床研究が続けられています。

 

 この結果から、結核患者に対してお灸を行うと良い効果があることが証明され、ひいてはお灸に「免疫力を上げる」効果があることが示唆されました。

 

 新型コロナウイルスにはまだ抗ウイルス薬は開発されておらず、感染・発症した場合は対症療法を施すことになります。

 症状の出方は個人差があり、高齢者や既往症のある方は重症化しやすく若者は症状が出にくいという事も報告されています。そのため無症状のうちに感染源となるケースも考えられ、感染の拡大に大きな影響を与えています。

 

 感染を拡大しないためにはまず予防なのですが、マスク・手洗い・うがいや、感染しやすい行動・活動の制限(コンサートの中止)などで一定の効果が出ており、この状態が続けばいずれ収束するかもしれません。

 

 そこで、さらにお灸で免疫力を高めることができれば、自分が感染するリスクも高齢者に感染させるリスクももっと減らせるのではないでしょうか。

 

 特に医療従事者や介護職の方、子供に接する機会の多い方などは積極的に施術を受けてほしいと思います。

 

 きゅう師であれは、一定レベルの知識と技量を持っていますので、お近くの鍼灸院で施術を受けてみてください。他人にお灸をするのは資格が必要ですが、セルフケアは市販のお灸でも可能です。

 

 免疫力を上げる方法が色々ささやかれていますが、お灸は信頼できる方法であることを知って頂けると嬉しいです。